困った畳、きたろう畳の施工例 in 富里市

こちらは昨日お世話になりました富里市のお客様の施工例です。
ご相談頂いたのはハウスメーカー新昭和が建てた注文住宅の2階和室、きたろう畳が使用されているようなので見てほしいという事でした。

お見積りにお伺いし、確認すると京間サイズの6畳間、厚みは15㎜で厄介なタッカー打ち工法のきたろう畳でした。
説明をしながらお見積りを出し、その場でご注文頂きましたので1日で終わらせられるよう胴付き(縦横の寸法)を測っておきました。

施工日前夜に、中物と川中のカマチ巻きを済ませておきます。
そして施工日当日。

施工前の和室

 

朝8時、2時間で採寸まで終わらせるつもりで【きたろう畳】の撤去開始

 

まずはアタッチメントの畳縁を外します。

 

外し終わったら畳表をカットし、クッション材のフェルトシートを剥がします。
 
 

 

続いてボードに打ち付けてあるレールを取り除き、一番大変なボードを床に留めているタッカーの針抜きです。
ボード1枚に約130~150本のタッカー(現場用ホチキス)の針が打ち込まれています。
これを抜き取るのが非常に大変な作業なのです。
まずは手鉤でボードに埋まってしまっている針を引っ張り、ペンチで掴めるようになったら引き抜きます。
上手く抜ければ良いのですが、途中で針が折れてしまう事が多く中々作業が進みません

今回息子が仕事で頼めなかった為、カミさんと2人、夢中で作業を進めました。
全ての針を抜き終わり、今何時??と聞くともう10時40分の返事

 

剥がしたボードや工具をトラックに積んでいる内に部屋の清掃をしてもらいます。

 

綺麗になりました。
結局、きたろう畳の撤去に3時間掛かってしまい急いで採寸を済ませ、工場へ戻ります。
沢山のきたろう畳の施工をしてきましたが、今までで1番大変な撤去作業でした

工場到着12時、昼食を取らずに作業開始。

 

ゼットロン薄畳床(フェルトのクッション付き)15㎜厚使用

 

 

畳表の縫い代の分だけ裏面材のカット

 

逢着施工の為、裏シートは捲り上げ切り落とさないようにします。

 

 

裏シートを戻してから床糸が緩まないようクラフトテープを貼り、下地の調整終了。

 

使用したのは熊本県産本間綿々W糸引き畳表上品(生産者:斉藤稔氏)

 

 

当店では可能な限り、安心安全の逢着施工

 

お客様がお選びになったカエデ柄の畳縁

昨晩、段取りをしていたので新畳製作は順調に進み、夕方4時過ぎ施工完了

急いで現場へ向かいます。

それでは綺麗に生まれ変わった施工後の和室です

 

使い捨てのきたろう畳から使い捨てでない15㎜の薄畳へ入れ替え工事の完了です
綺麗になった和室を見て今回もお客様にはお喜び頂きました
富里市日吉倉S様、この度は当店にご相談ご注文頂き有難う御座いました。
そんな困った畳、きたろう畳の入れ替え工事のご紹介でした。

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