困った畳、 《 きたろう畳 》 の入替え工事

本日は成田市にある、とあるマンションの新畳入替え工事を行ないました。
HPを見て頂いたと言うお客様から電話で相談を受けた時、 『 うちの畳 変なんです 』 という事でよく話を聞いてみると思い当たる畳が・・・。

それは先輩からも聞いていた 《 きたろう畳 》 に間違いないとお話ししました。
開発メーカーが生産を中止していますので一般の畳店では基本的に入替える他、畳工事は出来ません。
どの程度の厚みでどういった施工がしてあるのか見てみないと判らないという事で見積もりに伺い、確認するとやはり【きたろう畳】が入っておりました。
お客様にも色々説明をし畳を見ます。
厚みは15mm、薄畳を使用すれば入替え工事が可能です。
とりあえず見積もりを出し、その場で注文も頂き(感謝)

そして今日、施工です。

施工前、挿し込み式の畳の縁がめくれてしまっています。

最初にアタッチメントの畳縁をはずし、畳を上げます。

    

続いて床にタッカーで固定されているレール(ヘリを取り付ける台)を取り除きます。
針を全て抜くのが大変なんです(汗)

全てキレイに取り除き採寸、工場へ戻り新畳の製作です。

御同業の皆様、これが 《 きたろう畳 》 の構造です。

基本的にパーツは3つ、畳本体(発砲スチロールに畳表が貼り付けてあります)、畳縁(プラ板に縁が糊付けされています)、それらを留めるレール(プラ枠)です。

こういう風になっています。

こちら本当に大きなマンションですが、どの棟どの部屋も《 きたろう畳 》、困ったものです。
いかにも素人が考えそうな品でおまけに生産中止、性質の悪い畳です。
当店近隣市町村では恐らくこのマンションぐらいだろうとお話ししました。

こういった畳がお客様の信頼を損ね、畳離れにつながってしまうのです(涙)

それではキレイに生まれ変わった和室です 

お客様には本当に喜んで頂けました 

また、奥様には 『 これから先も畳の事は米井さんに! 』 と有難いお言葉を言って頂き笑顔を頂戴し(喜)
成田市のF様、有難う御座いました。

薄畳を納めて戻ってからは、見積もり&急ぎのヘリ無し半畳(新畳)を施工、弟は賃貸物件の張替え。
そんな1日で御座いました。

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