孟宗竹の畳寄せ

おかげ様で忙しく11月半ばから休み無く毎晩夜なべをしておりましたが、嬉しい事にようやく本日、今年最後の夜なべが終わりました。
残り3軒、頑張って年内工事を締めくくりたいと思います。
年内施工を望まれましたが対応出来ず来年にして頂いた多くのお客様方、ご迷惑をお鰍ッ致しますがその分仕事でお返しいたしますのでお許しくださいませ。

さて、こちらは先日納めました全国でも名の知れた某有名蕎麦屋さんの店舗和室の入れ替え工事です。
私が畳屋になって初めての孟宗竹で出来た畳寄せでした。
竹ですので節ごとに曲りが凄く、小当たりだらけ(大汗)
丸い竹ですので当たり所(高さ)によっては寸法が変わってしまいます。
10畳間の真ん中は足を下すため掘り下げ(堀コタツではない)、約8尺の動かない木枠付きです。
上に乗っているテーブルも固定で動きません

6畳間、10畳間の採寸をするのに2時間以上掛かりりました。

    

    

    

万が一、間違えてしまった場合、店の開店にも影響してしまうため寸法の割り付け、計算もいつも以上に慎重です。

    

    

使用したのは千葉県産ワラ畳床四層配上品に熊本産綿W麻引き表、(生産者)有田雄一さんの夕凪です。

    

通常の寸法紙に書いてしまうと小当たりが多すぎるため、カレンダーの裏に大きな図面を書きました。
お店の休業日、クリスマスイブの11時まで夜なべで新畳の作製、クリスマスの朝、開店前に納品です。   

    

    

 

    

    

    

    

細かく凄い曲りに変形など、本当に大変な新畳工事でした。
しかしながらピッタリ納まった時にはホッと一安心。
我ながら良い仕事が出来たと大満足です。
竹で出来た畳寄せ、本当に良い経験になりました。

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