こちらは茨城県龍ヶ崎市に在ります阿彌陀寺(あみだじ)様の本堂の新畳入替え工事と一畳台の表替え修繕工事施工例です。
お世話になっている茨城県龍ケ崎市の八田工務店様より昨年末にご連絡頂き本堂にある一畳台の修繕を頼まれました。
年末の忙しさとご住職の都合もあり下見とお見積りにお伺いしたのは1月半ばになってしまいました。
当初は台座の修繕だけのご相談だったのですがお話をしている内に本堂の畳についてもご相談頂き、経年劣化もあり使用されている畳の状態も非常に悪く、もしやるのであれば入替工事となってしまいますと一応お見積りを出すことに。
ご検討頂き本堂の新畳入れ替え工事と台座修繕のご注文を頂きました。
奥の事務室(8)と正面外陣(12、15、12)の合計47畳。
(正面15畳間は通常より丈方向が1尺5寸伸びており畳床のメーターサイズと畳表は長物で対応)
2月半ば過ぎ、まずは奥の8畳間を1日で入れ替え翌日は本堂外陣3部屋の採寸作業(敷き方を変え見通しを合わせるため)合間に前以って注文頂いている別のお客様の施工(5軒)もこなし残業しながら3部屋の入替作業を行ったのが2月末日でした。
28日の午後1時より納品開始。
畳を引き上げ大工さんに傷んでいた床板数か所を直してもらいながらカミさんには床板の清掃、私は汗をかきながら畳の運搬。





引き上げから清掃、畳寄せの固定、敷き込み、高さ調節、荷物の片づけなど1時から6時まで予定より時間が掛かりましたが無事納品完了。
正直クタクタになりました。
続けて3月3日と5日の2日間で一畳台(台座)の修繕作業。
檀家さんが奉納した高麗縁のついている一畳台でしたので同じく高麗縁で仕上げるつもりでしたが、その檀家さんのご要望で今回は繧繝縁を使って仕上げて欲しいと急遽、仕様を変更。
下見にお伺いした際、破れた紋縁から覗く土台に???でしたが・・・。


東京都の檀家さんが奉納した台座。
どういった経緯で製作したのかは不明ですが多分大工さんが枠組みと台座を作り、その後畳屋さんに畳を頼んだものと思われます。
畳屋さんもどう施工するか悩んだことでしょう。
紋縁を取り除き台座の判断が出来たので木枠から外し、まずは畳床の補修と木枠の補修。

寸法を直し、幅をからげてから四方向縫い止めをしてムラをかい畳床の補修が完了

タルキの補強と外れてしまっている部分のビス止め角の面取りなどで木枠の補修が完了。
畳床に畳表を張り、返し藁で高さの調節。
一旦木枠に納めてから繧繝縁の寸法確認。



木枠の寸法も考慮して割付を決め




寸法が決まってしまっているため何とか正面を合わせました。
下前はどうしても寸法上紋が合わず(パッと見は分りませんが)
それでも何とか無事完成




そして本日予定の全ての作業を終わらせてから夕方6時半納品に行き、ご住職様と奥様に大変お喜び頂きました。
これにて昨年末ご相談頂いたお寺の畳工事が無事に完了。
(悪い癖でうっかり本堂に納めた台座の写真を撮り忘れ)
全て綺麗に仕上がりホッと一安心です。
茨城県龍ケ崎市 阿彌陀寺様、この度は当店にご相談ご注文頂き有難う御座いました(合掌)
昨年から繰り越している現場は残り2軒。
その他、長らくお待ち頂いているお客様には大変ご迷惑お掛けしますが順番にお世話になっていきますのでご容赦くださいませ。
明日からも頑張りましょう!



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