よくある事なのだが大抵の床の間できちんとした仕事を見たことが無い。
今回、写真が取れたので修正前と修正後の床の間をUPしてみます。
今回の床の間は結構酷い。
下見に伺った時、よくこれで御代が貰えたものだと思うほどだった。
基準の紋も欠け、表はダルダルで持ち上がってしまっていて縁のキセが鰍ゥりすぎてめくれて縁巾もイイカゲン。
おまけに大工さんもスノコの作り方を知らず適当に作ってある。

まずは修正前


タルキが縦に打ってある

おまけに表は裏面でタッカー(ホチキス)止め。

カマチ止めのタルキも端から1寸以上離れて止めてあり、タルキは四角に釘が打っていて反りが鰍ッられない状態。
まずはスノコのタルキをばらして

足の付け替え作業。


カマチ止めのタルキは、端から8分のところ。

あいだのタルキは等間隔で打ち直し。
次に紋べりはスノコの寸法だと半文大きいので丸々を出すため縮める事に。




台座に乗せてちょうど良い具合に縮みました。
表を寸法に裁断してかがり止め。

まずは目押しをして・・・

同級生の材木屋さんから頂いたケヤキで作った中紋用目押し

仕上がった時、紋縁がきちんと丸で出るよう、表の張り具合を考慮して紋縁の位置を決め平刺しをする。
平刺し、返しが終わったら台座へ絡め綴じ縫い。




縫い付けが終わったら完成!!

紋縁も丁度良い具合に


完成です。紋も具合良く仕上がりました!



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