房総のむら入り口、総屋(ふさや)の中に常設展示してある 《町駕籠》 の補修を頼まれました。
私も初めての仕事ですが、こういう仕事は中々出来ませんので二つ返事で引き受けました。


担ぎ棒に鰍ゥっている草鞋が粋ですね


もうボロボロです

今までは縁のみで下紙も入っておらず、平刺しも返しも粗く・・・。

スダレ部分などは着いてる物を外して使います。

茶qゴ部分に平刺しの糸を鰍ッ、返しは平刺しの糸に絡めます。



下紙も場所によって使い分けしました


今までは普通のゴザ縫いでしたが、今回はなるべく裏にも糸を出さない縫い方で仕上げました

裏面です(内側)


包み茣蓙、表面です


完成です。 自分なりに満足の行く出来になりました。
この町駕籠の茣蓙作りは仕事が終わってから一人、夜なべに少しずつやっておりました。
合わせて製作日数は 表張り(シワ伸ばし)などの段取りを含めて約3日という所でしょうか。
駕籠屋さんも本体の補修をしている為、町駕籠に取り付けはまだしていませんが、出来て取り付ける時が楽しみです。
完成したらまた写真を撮ってきたいと思います。
良い経験で、また楽しい仕事でした。



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